伝統料理を守る、スローフードの考え方

始まりは決して純粋なものではなかった

今でこそ日本を始めとしたスローフード運動を容認している国々が増えているが、発祥の地であるイタリアで提唱された当時のことを考えると、これらの運動は実は政治的な側面が強調されたものだったという歴史も介在している。現在でこそ世界で推奨されているような健全な活動のように見られているが、起源から成り立ちの初期段階まではあまり褒められた活動内容ではなかったと言える。

現在ではスローフード運動は『世界38カ国132都市』で受け入れられ、世界的に『約75,000人』が参加する運動にまで発展しており、スローフード運動を支える協会も非営利団体として創設されているため、利権などが入り込む余地がないと思うだろうが事実は小説よりも奇なりといったところだ。

ジャーナリズムとスローフード

そもそも、こうしたスローフード運動の誕生を提唱したのはジャーナリズムに携わる人間で、どちらかと言えばイタリア国内における左翼団体に属していた人間によるものだった。それを聞くとどこか怪しげな感じになるのではと思うかもしれないが、一応そういう話には繋がらない。そもそもこのスローフード運動の発端を見ていくとさらに別の側面が運動そのものの誕生を強く後押ししたという事実が浮かび上がってくる。それはエコロジー運動という、経済的な側面だ。

話は20世紀にまで遡り、その頃のイタリアは民主主義と反ファシズムによる攻防が行われていた混迷の時代だったことをなんとなく知っている人もいるだろう。日本も相当バタバタしていた時代だったが、イタリアでのこうした政策に対して労働者たちが戦った共済組合などが主に大きな活動をしていた。そしてこれらの運動が現在のスローフード運動の起源となっており、またエコロジーという側面でこれからのイタリアを考えていく上で重要だと提唱されたのだ。

工業生産された食事に一極集中するのではなく、自然栽培された食品を利用した手作りの食事であるべきだとする労働者の考え方が既にその頃より根付いてたのだ。それがファストフードという現代特有の食文化が誕生したことで、より人工的なものではなくより自然に近い形、もしくは純正に自然栽培された食品や食材などを求める意識を持つように促していった。

こう言われてジャーナリズムという概念こそ感じられないが、エコロジーという意味ではスローフードが所有している役割を実感できる部分がある。地方の郷土料理が廃れないようにする、それは地方で意図した街興しを行い、観光客の誘致はもちろん、ワインの醸造所などの稼働によって得られる財源へと直結している。運動によってイタリアの中央都市部だけに経済的な循環が為されないよう、円滑に国内が運転できるような取り組みへと関係しているというのだ。

こう言われて、イタリアの現状が本当にそれを体現できているかは少し疑問に感じるところだが、少なくとも運動としての正当性は証明されているだろう。

通過点として

現代のスローフード運動によってこれまで便利さばかりに傾倒していた人々の価値観を改め、人が人間らしい文化的な営みを過ごしていけるよう、健康的な生活を実現するために必要だと訴えたことで、運動はイタリアに留まることなく世界的な文化として営まれるようになりつつある。日本でもマクドナルドのような食の安全に事欠いて、ただ利益だけを再優先したやり方を疑問視する人が増えつつある。今回に至ってはマクドナルドのような世界的に店舗を展開している超大企業が引き起こした事態こそ自業自得でしか無い。それでも現在の食事スタイルを改めるだけで全然違った生活を営めるとあらば納得できるはず。

スローフード運動はまだ始まったばかりの文化だ、ただ容認や参加、そして知識として世間一般に情報が流れている状況を鑑みるとこれからはスローフードを求めてやまない人が増え続けるのかもしれない。そんな予感を感じさせるが、日本で考えれば淡い願いでしか無いのかもしれない。

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